ペヤングと宮城・志津川高コラボ 第3弾は三陸ワカメ 11月7日全国発売

人気カップ焼きそば「ペヤング」と宮城県南三陸町の志津川高がタイアップした新商品の第3弾「ペヤング たっぷりわかめやきそば」が11月7日、全国発売される。生徒らのアイデアを基に、製造元のまるか食品(群馬県伊勢崎市)が開発。南三陸産のワカメをふんだんに使った。

 湯を注ぐと麺がほぼ隠れるほどカップがワカメでいっぱいになる。南三陸産ワカメを100%使用し、食べ応えがあってヘルシー。しょうゆ味で、具材にトウモロコシとニンジンも入れた。税抜き250円。

 2月に相次いで発売された志津川高商業部の「ペヤング研究会」とまるか食品の共同開発商品「たこめし風」「わさび醤油(しょうゆ)味」は計100万食以上売れる大ヒットを記録した。売り上げのうち330万円ずつが同校と町に寄付され、同校が2023年度入学から「南三陸高」に校名変更して始める生徒全国募集に向けた事業に充てられた。

 感謝を伝えようと、商業部の生徒と教員は今春、同社本社工場を訪ね、新たに校内や町で募った約120の商品案を提出していた。同社が検討を重ね、南三陸の特産をアピールできる商品に絞り込んだという。

 同校で24日、商業部と生徒会の生徒らが出来たてのサンプルを試食した。生徒会副会長の2年佐藤花菜さん(17)は「ワカメはあっさりと食べられて美容によさそう」と笑顔。商業部の2年小野寺樹莉さん(16)は「会社は試行錯誤して商品開発していると感じた。また案が採用されてうれしい」と声を弾ませた。

 部顧問で大のペヤングファンの根本博教諭(52)は「ペヤングに親しむ町の皆さんの熱量に応えてもらった」と感謝した。まるか食品の小島裕太製品開発課長は「高校生にいい案をたくさん頂いた。今後もコラボを続けたい」と語った。

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