ホシザキ東北と山形銀 プラチナくるみん認定

仕事と子育ての両立支援に積極的な企業の最高クラスである「プラチナくるみん」企業として、厨房(ちゅうぼう)機器販売のホシザキ東北(仙台市)と山形銀 行が全国で初めて厚労省から認定され、両社に22日、認定通知書が交付された。社員が働きやすい環境を整えながら次世代育成を後押しし、女性の活躍も引き 出す先行的な取り組みとして注目されそうだ。
ホシザキ東北は、育児休業の取得率が女性社員100パーセント、男性社員は35.9パーセントを達成。年次有給休暇の取得率目標を75パーセントに設定し、実績の低い部署には総務課が声掛けをしている。
仙台市の宮城労働局で交付式があり、土田浩史局長が「地方創生のためにも働きやすい会社が増えてほしい」と激励。多田信行社長は「休暇を取りやすい環境をつくることで、キャリアを積みたいと考えている優秀な女性の入社が増え会社としても成長していける」と述べた。
山形銀は特例認定基準を全て満たした。中でも男性行員の育児休職取得率が、認定基準の13%以上を大きく上回る20.6%に達したことが高く評価された。
山形市であった交付式で、長谷川吉茂頭取は「かつて銀行業界は男尊女卑の典型的な職場と言われたが、女性を男性と同じ雇用体系に入れないと絶対的な人材不足に陥る。今後も女性が活躍できる職場づくりを進める」と強調した。
山形労働局の森田啓司局長は「くるみん認定を受けた企業でも男性の育休取得は伸び悩んでいる。山形銀の実績が県内全体に波及すればいい」と期待した。
プラチナくるみんの認定制度は、次世代育成支援対策推進法改正を受けて今月始まった。既存のくるみん認定企業のうち、「男性従業員の育児休業取得率13% 以上」など、より高い基準を満たした場合に認定される。認定を受けると、事業所内保育施設などの建物取得時の減価償却で優遇を受けられる期間が1年間から 3年間に延長される。

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