ホテル・旅館の倒産急増=震災で過去最悪ペース―帝国データ

 帝国データバンクは8日、ホテル・旅館業界の今年の倒産件数が過去最悪のペースで推移していると発表した。11月末時点で119件となっており、これまで最多だった2008年(123件)を上回るのは確実な情勢。東日本大震災の発生と東京電力福島第1原発事故の影響で国内外からの観光客が激減し、大きな打撃を受けたためだ。
 119件のうち、震災の影響を直接受けた倒産は21件。帝国データによると、4月以降、「首都圏を中心に東日本のホテルや旅館で宿泊や宴会のキャンセルが相次ぎ、経営が立ち行かなくなった」(情報部)という。急激な円高や燃油特別付加運賃(燃油サーチャージ)の引き上げも追い打ちとなり、台湾や中国の観光客が多い西日本でも震災関連倒産が発生した。 
[時事通信社]

タイトルとURLをコピーしました