ホテル法華クラブ仙台、来年1月営業終了 宴会需要の減少響く

仙台市青葉区本町の「ホテル法華クラブ仙台」が2022年1月5日で営業を終了することが7日、分かった。開業から37年余り。22年3月で土地・建物の賃貸借契約が満了するのに伴い、新型コロナウイルス禍による宴会需要の減少なども踏まえて退去を決めた。
 経営する法華倶楽部(くらぶ)(東京)が10月に入り、取引先などに営業終了を知らせた。従業員は約60人。社員はアルモントホテル仙台(青葉区)などグループ内のホテルに異動となる見通し。パート従業員は解雇も含め処遇を検討する。
 法華クラブ仙台は1984年5月に開業。地上11階、客室数151。最大300人収容のホールなど大小の会議室・宴会場を6室備える。法華クラブによると、コロナ下でも客室稼働率は8割程度と堅調に推移していたが、売り上げの5割ほどを占める宴会はほぼなくなり、今年4月から宴会営業を休止していた。
 石沢真総支配人は営業終了について「主な理由は契約期間の満了。当面は宴会需要の回復は厳しいと予想され、施設の老朽化なども踏まえ、総合的に判断した」と説明。「宴会場は仙台の官公庁、企業の方に多く利用いただいた。感謝しかない」と述べた。
 土地・建物は、仙台市内でビジネスホテル「ホテルグリーンチェーン」を展開する松月産業が11年に取得している。
 市内では、総合宴会場「仙台勝山館」がコロナ禍による需要低迷を理由に6月末で営業を終了。仙台国際ホテルも宴会場の営業を22年3月末で終え、宿泊・飲食中心の業態に変更する。

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