ホリエモンこと堀江貴文受刑者がメールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」で得た収入が、ついに1億円に達したことが明らかになった。
現在メルマガの購読者は1万人を超え、ホリエモンに入る収入は2010年末の時点で月500万円にも達すると見られている。ホリエモンはなぜ「メルマガ長者」になれたのか。
「塀の中」からも配信中
購読者は1万人突破(画像は「まぐまぐ」のページ)
購読者は1万人突破(画像は「まぐまぐ」のページ)
「本日、当社から堀江貴文氏への支払い累計額が1億円を超えました」
ホリエモンのメルマガを配信している「まぐまぐ」の大川弘一社長は2011年10月17日、ツイッターでそうつぶやいた。ネット上では改めて、「メルマガだけで一億…!」「すげー!塀の中でもメルマガで稼ぐ男」と驚きの声が広がった。
「堀江貴文のブログでは言えない話」は2010年2月にスタートした。毎週月曜日に配信しており、購読料は月額840円。内容は時事問題についてのコメントからビジネス論、書評や近況など多岐に渡り、ボリュームもなかなかのものだ。「まぐまぐ」ではホリエモンのほか辛坊治郎さん、高城剛さん、丸山和也さん、河野太郎さんなどの著名人がメルマガを配信しているが、その中でもホリエモンの発行部数はナンバーワンだ。
「塀の中」に入った今でも手紙を通じてスタッフが更新を続けており、17日配信の最新号では、
「そういえば、最近やる気が湧いてきた。出所したら真っさらになるので、ゼロベースで事業プランを実行するつもり。夜寝る前にいつも考えている。出所するときにはもう40代でジジイになっているけど、ジジイはジジイなりに頑張るよ」
など獄中での心境もつづられている。
専門家「メルマガは波に乗ると大きい」
『ソーシャルメディア時代のビジネスメッセージ59の届け方』などの著書があるメルマガコンサルタントの平野友朗さんによれば、「メールマガジンでの収入としては、堀江さんは日本ではまずトップレベルです。非常に珍しい」という。
平野さんは、メールマガジンの購読者数を左右するのは「情報の質」、そして「知名度」だと話す。ホリエモンの場合、有名人ゆえの露出の多さに加え、読者からの質問を受け付けるなどコミュニケーションを大事にしたこと、またその動向に注目が集まっていたことも大きかったと見る。
「それに月額840円という価格は、1回の配信に直せばせいぜいコーヒー1杯分です。そのためいったん入った人はつい購読を続けてしまう。その意味では、メルマガは1度波に乗ると大きいと言えます」
もっともホリエモンまではいかなくとも、月数十万円ほどの収入を上げる人は少なくないと平野さんは話す。
「配信される情報に価値を感じれば、月3000円でも購読する人はいる。ツイッターやフェイスブックとの連携で、購読者を拡大するパターンも多いです。最近では情報発信の手段として、メルマガに改めて注目が集まっています」