ホンダは8日、カーナビゲーションシステムを中心とした情報ネットワーク「インターナビ・プレミアムクラブ」のサービスを拡充すると発表した。高機能携帯電話(スマートフォン)向けの通信サービスを開始するほか、通信料を今後発売する新型車ですべて無料にする。
インターナビは会員制の情報サービスで、交通情報のほか、省エネ運転に最適なルートや災害情報などをカーナビやパソコン、携帯電話に提供している。新たな会員サービスとして18日から、「インターナビ・リンク」をスタート。米アップル社「iPhone」向けの専用ソフトを開発したほか、目的地での駐車場を検索するサービスなどを追加した。
また、ハイブリッド車(HV)中心に適用してきた無料のデータ通信サービス「リンクアップフリー」を、17日に発売する新型車「フィットシャトル」を皮切りに、新型車すべてを対象とする。
両サービスは、新車購入時や車検時などにホンダ販売店で契約できる。ルート案内などで収集したデータは、災害時の支援活動や交通環境改善などにも活用されており、同社は「新たなお客さまとの接点や、ビジネスモデルを増やしたい」としている。