ホンダは12日、自動車組立工場で働く人の脚の負担を軽減することなどを目的に開発した装置を、米スミソニアン協会のクーパー・ヒューイット国立デザイン博物館(ニューヨーク)に展示すると発表した。
同博物館は、服装や機械など世界の優れた製品を集めた催しを5月14日から来年1月9日まで開催。ホンダにも出展の要請があった。
この装置は「体重支持型歩行アシストデバイス」。ホンダの埼玉製作所(埼玉県狭山市)で実際に使われている。ホンダの二足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」のバランス制御などの技術を応用。工場での長時間の立ち仕事や階段の上り下りで、労働者の負担を減らすことができる。
デザインを手掛けたホンダの輿石健研究員は「装置の開発目的を含めて総合的に評価してもらったと思う」と話した。(共同)