帝国データバンク仙台支店は、東北の主要ホームセンター9社の2012年度の業績動向をまとめた。売上高合計は前年度比0.3%増の1521億5700万円となった。東日本大震災の復興需要を受け、被災県に拠点を置く企業が業績を伸ばす一方、山形県を本拠とする企業の苦戦ぶりが鮮明になった。
各社の業績は表の通り。売上高のトップは、ダイユーエイト(福島市)の387億3600万円で、伸び率ではアイリスプラザ(店舗名ダイシン、仙台市)の10.2%増が最高となった。
ダイユーエイト、アイリスプラザとも前年より売り上げを伸ばしており、被災県の活発な消費活動をうかがわせた。対照的に、最も減少幅が大きかったのはジョイ(山形市)の18.4%減で、他の山形勢も軒並み落ち込む結果となった。
純利益の9社合計は前年度比37.9%減の17億3200万円。純利益額トップはダイユーエイトの6億7700万円で、前年度伸び率ではサンワドー(青森市)の2.3倍が最大だった。
帝国データバンク仙台支店は「復興需要の波及は限定的になっている。大手資本のホームセンター進出が続いており、今後、経営環境は厳しさを増す可能性がある」と分析している。
調査は公表された9社の12年5月期、13年1~3月期決算などを基にまとめた。