仙台市津波災害ボランティアセンター(VC)が10日に閉所することを受け、VCの支所扱いだった岡田サテライト(宮城野区)が1日、民営の「津波復興支援センター」として独自のボランティア派遣活動を始めた。
同日はボランティア約20人が参加した。活動時間は午前9時~午後4時半で、従来より1時間半拡大。民家の片付けのほか、「農家らでつくる復興組合の仕事と重なる」などとしてサテライトのときは規制していた田畑のがれき撤去も行った。
支援センターはNPO法人や民間企業などでつくる「仙台災害復興支援協議会」が運営する。市災害VCを引き継ぐ市社会福祉協議会運営の登録制VC「EGAOせんだい“サポートステーション”」から資材などは借りるが、人員派遣は受けない。
岡田サテライトは4月中旬、ボランティア有志が宮城野区の岡田小近くの貸家を借りて独自に設立した。地域密着の活動が評価され、5月に市災害VCの正式な支所になり、7月末までに延べ1万335人のボランティアを受け入れた。
協議会の理事を務める阿部哲也さん(53)は「田んぼのがれき撤去や流木の伐採など、これまでできなかった活動もできる。できること全てをニーズとしてすくい上げたい」と話す。
既にボランティア保険に加入している人は適用できる。新規参加者は事前に保険の加入が必要。連絡先は支援センター022(259)0731。