今年7月、日本にひっそりと「国民的ポイント制度」が誕生した。会員数約4600万人のTポイントと、同2800万人のヤフーポイントが統合されたのだ。これにより、ポイントはTポイントに、IDはヤフーIDに集約。ヤフーショッピングでも、Tポイントが貯まるようになった。
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その余波は、早くも業界内に広がっている。たとえばJALは従来、ヤフーとポイント(マイル)交換で提携していたが、今年4月に関係を解消。ヤフーショッピングでマイルを貯めてきた“陸マイラー”に衝撃が走った。
逆に、クレジットカード会社がヤフーと提携し発行している「Yahoo! Japanカード」は100円の買い物につき1ヤフーポイントが貯まるクレジットカードだったが、今回の統合でTポイントが貯まることに。ポイントの使う先が格段に広がり、利便性は向上した。今後も提携関係やポイント付与の条件変更は様々に予想され、ユーザーを取り巻くポイント環境は刻一刻と変化していく。
そんなポイント大再編時代を賢く生き抜くには“お得なクレジットカード”が欠かせない。還元率の高さで抜けているのが、ジャックスの「漢方スタイルクラブカード」だ。1%でも高還元といわれるポイント業界において、還元率は1.75~2%(年間利用額により変動)。さらに、セブン&アイ・ホールディングス系の電子マネー「nanaco」へのチャージでもポイントが付くため、チャージによるポイント付与とnanacoの利用によるポイント付与(1%)の、“二重取り”が可能だ。同様にビューカードの「ビックカメラSuicaカード」も、電子マネー「Suica」へのチャージでポイントが付与され、還元率は1.5%と高く(通常の買い物は1%)人気がある。
カードによっては、チャージでポイントが付かないものも多い。カード選びの際はこの点をチェックすることが重要だ。
(桑原幸作/『週刊東洋経済』)
(R25編集部)