東京テレメッセージは12月3日、ポケットベルを使った無線呼び出しサービスを来年9月に終了すると発表した。同社が国内で唯一、一都三県(東京都、埼玉県、神奈川県、千葉県)でのみサービスを続けていたが、利用者が1500人を下回っており、終了を決めた。防災無線など他サービスへ経営資源を集中させるとしている。
サービス終了の対象は、東京都が03、埼玉県が048、千葉県が043、神奈川県が044と045で始まる呼び出し電話番号の端末。「端末の販売から20年たったのを1つの契機にサービスを終了する」(同社)
ポケベルは、外回りをする営業担当者などの連絡手段として普及。90年代には「14106」を「あいしてる」と読むなど、数字の語呂合わせでメッセージを送り合う遊びが流行した。1995年度末には加入契約数が1061万人を超えた(総務省調べ)が、携帯電話などが普及する中、契約数が減少した。NTTドコモは2007年にサービスを終了している。