ポケモンが宮城の観光後押し スタンプラリーやコラボ商品開発

宮城県と人気ゲーム「ポケットモンスター」を手掛けるゲームソフト制作・販売会社「ポケモン」(東京)は20日、観光振興を軸とする包括連携協定を結んだ。新型コロナウイルス下で冷え込む観光需要の喚起を目指し、国内外の誘客や県産品の消費拡大を後押しするキャンペーンを秋以降に展開する。
 キャンペーンは「みやぎ応援ポケモン」としてPRキャラクターの「ラプラス」を起用する。県内でのスタンプラリーやポケモンが描かれたマンホール巡りを継続し、外国語版の観光パンフレットを海外イベントなどで配布。特産品とのコラボ商品の開発も進める。
 同社による東日本大震災の復興支援活動「POKEMON with YOU」と連動し、子ども向けのイベントも開催する。公共交通機関の利用促進、観光資源として注目を集めるダムに着目した企画を展開。2019年の台風19号の被災地を走る阿武隈急行で、ポケモンをラッピングした特別列車を運行する。
 復興の道を歩む震災被災地、各地の自然や地域体験を紹介するキャンペーン動画7本を制作。動画投稿サイト「ユーチューブ」などで20日から公開した。
 県庁であった締結式には、村井嘉浩知事と宇都宮崇人ポケモン最高執行責任者がラプラスをあしらったマスクとシャツを着用して出席。ラプラスと仙台・宮城観光PRキャラクター「むすび丸」も駆け付けた。
 村井知事は「アフターコロナに向け、前に進まないといけない時期」と強調。「宮城に来たことがない人を誘客し、県内で行ったことがない所に足を運んでもらいたい」と意気込んだ。
 宇都宮氏は「人の往来が戻ってくる。県との関係性を強め、宮城の魅力を国内外に広めたい」と述べた。

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