ポケモンGOを開発運営するナイアンティックが、『Pokémon GO ARフォトコンテスト』の開催を発表しました。

カメラ画像に野生のポケモンを重ねられるARモードを使い、独創的で面白い写真を撮影するコンテストです。応募はハッシュタグ #PokemonGOContest を使い、撮影したAR写真をInstagramに投稿するだけ。期間は本日から、日本時間10月26日午後3時59分まで。

世界中の応募作品から審査員により選ばれた上位10名には、ポケモンGOチームのサイン入りポスターやBluetoothイヤホンを含む、ポケモンGOギフトパックが賞品として与えられます。

基本はシンプルに、ポケモンGOのARモードで面白い写真を撮って、インスタにハッシュタグつき投稿するだけの簡単な流れです。しかしコンテストの有効な応募として認められるには、いくつか条件を満たす必要があります。

正式な規則はリンク先のナイアンティック公式を参照していただくとして、大きなものには

・「個人が写っている、もしくは個人を識別できる写真は不可」

があります。

肖像権やパブリシティ権などで問題がないか運営側で確認が難しいための条件と思われますが、あくまで『ポケモンGO ARフォト』が本題でポケモンが主役だからかもしれません。

・ポケモンGOが配信されていない地域、または特定の禁止地域の居住者は不可

・私有地への立ち入りや、許可が必要な場合の無許可撮影など、不適切な状態で撮影した場合

・応募者本人が撮影した未発表作品であり、これまで賞などを受けていないこと

ポケモンGOが禁止されている場所や国などで撮ってもNGです。

・コンテスト中、応募はInstagramアカウントひとつを使い、最大3枚まで。

ほか、写真コンテストやコンテスト一般で一般的に含まれる、

・ヘイト表現や中傷、差別、下品な表現、性的な表現は不可

・作成された場所で違法とされるコンテンツや題材、要素を含まないこと

・無関係の第三者の広告や商標を含んだり、後援支援を示すものは不可

・第三者の権利を侵害するものは不可

・ポケモンGOのキャラクターやコンテンツを除く、応募者が権利を持っていない要素や題材が写っている場合、コンテスト主催側に求められれば、撮影応募公開するライセンスを得ていることを示せること

などなどがあります。正式なルール一覧。

「ポケモンの捕獲がやりにくくなるから」という理由で普段はあまり使われていないARモードですが、ARといえばアップルが iOS 向けの ARKit を、Google が Android向けの ARCore を発表するなど、ようやく本格的な活用に向けた下地が整ってきました。

現状のポケモンGOのARモードは、スマホのジャイロで大まかに位置をあわせたキャラクターがカメラ映像にただ重畳表示される程度のもの。しかしナイアンティックはすでにiPhone の ARKit を使った次世代ポケモンGO ARモードのデモなども公開しています。

ナイアンティックのCEO ジョン・ハンケ氏は、ARは業界の大きな流れであり、「現実世界と仮想の相乗効果」というポケモンGOのテーマそのものから大きな可能性を考えていると語ってきました。

今回のコンテストも、今後せっかくARKit や ARCore を活用してARを大幅強化したのに誰もONにしなかった、といった悲劇が起こるのを防ぐためかもしれません。