事務機器販売のアテナ事務機(仙台市)が、ワンタッチ式のポスターパネル「ポスパ」を開発した。表側のふちにマグネットを採用し、ポスターの入れ替えを手 軽にした。透明部分にPET樹脂素材を使い、乱反射や熱によるゆがみを抑えた。昨年導入した企業の評判は上々で、3月にも本格販売に踏み切る。
ポスパはアルミ枠付きの「スタンダード」(B2判、税別2万3600円)、枠無しの「Light」(同、税別1万2000円)の2種類。B2判やA1判を中心にA4判程度まで対応する。近く実用新案を出願する。
従来のポスターパネルは、ねじやバネで枠を固定する方法が主流で、丸まったポスターを収める時などに不便だった。
創業者の板橋豪相談役(85)が「何とか改良できないか」と3年ほど前から構想を練り、昨年2月の展示会に出品した試作品が金融機関の担当者の目に留まった。
この金融機関は昨年8月以降、10店舗でポスパを導入。「入れ替えが簡単」「模様替えがしやすい」と好評だという。
今後、金融機関や映画館といったポスターを使う企業などに提案するほか、家庭向けの伝言板などへの活用も検討する。
板橋相談役は「せっかく情報を発信するのだから、きれいに見せたいのは当然だ。入れ替えが簡単で喜んでもらえる」と手応えを語った。