マイカーの1世帯あたりの普及台数、6年ぶりに増加

2012年8月22日発表
 自動車検査登録情報協会は8月22日、2012年3月末現在の自家用車の世帯当たり普及台数を発表した。これによると、登録車と軽自動車を合計した1世帯あたりの普及台数は1.080台となり、前年から0.004台増となった。増加に転じたのは6年ぶりのことになる。 このデータは、同協会が発行している「自動車保有車両数 月報」と、総務省が発表した「住民基本台帳に基づく人口、人口動態及び世帯数」をもとに算出したもの。同協会は1975年から世帯当たりの普及台数をまとめている。
 2012年の自家用乗用車の保有台数は、前年の5788万8005台から5848万3021台に、世帯数は5378万3435世帯から5417万1475世帯にそれぞれ増加。6年ぶりに保有台数の伸び率が世帯数の伸び率を上回ったことについては、エコカー補助金により新車販売が好調であったことと、世帯数の伸び率が鈍化したことを挙げている。
 保有台数については、新車販売が好調だった1990年以降は毎年約200万台増え、2003年以降も約90万台増えていた。2007年以降は約40万台以下の増加にとどまっていたものの、2012年は59万台まで回復した。
■自家用乗用車の世帯当たり普及台数の推移
年月 世帯当たり
普及台数(台) 自家用乗用車
保有台数(台) 世帯数
(世帯)
2006年3月末 1.112 56,824,489 51,102,005
2007年3月末 1.107 57,236,620 51,713,048
2008年3月末 1.095 57,277,719 52,324,877
2009年3月末 1.086 57,411,148 52,877,802
2010年3月末 1.08 57,637,404 53,362,801
2011年3月末 1.076 57,888,005 53,783,435
2012年3月末 1.08 58,483,021 54,171,475
 都道府県別の普及上位は、1位が福井(1.761台)、2位が富山(1.723台)、3位が群馬(1.673台)。以下、山形(1.665台)、岐阜(1.650台)、栃木(1.641台)、茨城(1.620台)、長野(1.586台)、新潟(1.547台)、山梨(1.542台)、福島(1.537台)、三重(1.508台)、石川(1.503台)と続き、上位13県で1.5台以上の普及となっている。
 なお、1台に満たないのは東京(0.481台)、大阪(0.676台)、神奈川(0.751台)、京都(0.859台)、兵庫(0.935台)。

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