マイナス金利 住宅ローンの借り換え急増

日銀のマイナス金利政策の影響で、銀行が住宅ローン金利を相次いで引き下げたことから、金利負担を下げようと住宅ローンの借り換えを申し込む人が急増しています。
このうち、住宅ローンの手続きをインターネットで行うソニー銀行は、対面で直接相談したい人のために、東京・中央区に専用の相談窓口を設けています。今月 1日、10年間、固定金利を適用する住宅ローンの金利を最も優遇する場合で過去最低の0.915%に引き下げたことなどから、連日、多くの人が訪れ、相談 の予約は以前より増えているということです。この銀行では、住宅ローンの借り換えの申し込みは、先月は去年の同じ月より37%増えたということです。た だ、新規にローンを組む人は5%減ったということです。
相談に夫婦で訪れた千葉県に住む50代の男性は「5年前に家を建て替えたときも金利が低いと思ったが、ここまで下がるとは思わなかった。ローンを借り換えたほうがメリットが大きいと考えているが、老後のことも考えながらベストな選択をしたい」と話していました。
ソ ニー銀行住宅ローンプラザの古屋健雄副所長は「来場者が増えているが、今のところは借り換えが目的の人が多い。金利が低くなったことで、これまで自宅の購 入を考えなかった人も自分の家を買おうという意欲を持ち、新規の住宅ローンが増えることを期待している」と話しています。
住宅ローンを巡っては、 大手銀行でも新規の需要の伸びは借り換えほど大きくなく、三井住友銀行の2月の住宅ローンの申し込み件数は、去年の同じ月に比べて、借り換えが2.6倍に 増えたのに対して、新規は1.4倍となっています。また、りそな銀行は、借り換えが2.3倍に増えたのに対して、新規は14%の減少となりました。
住宅ローンの借り換えで負担が減ることで、消費に回るお金が増える可能性がありますが、これにとどまらず、新規の借り入れがどの程度、増えるのかも焦点になりそうです。
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