仙台市民1200世帯を対象にした調査で、買い物にマイバッグを持参する人が92%に上ることが分かった。2005年調査の41%に比べて51ポイントの大幅増で、レジ袋の利用者は少数派だった。
東北大出身の研究者でつくる「生活環境研究会」が昨年11月、市民の環境意識をテーマに全47問のアンケートを実施。環境に配慮した行動を尋ねた項目で は、マイバッグのほかに(1)使わない部屋の消灯(94%)(2)冷暖房の抑制(76%)(3)過剰包装の拒否(66%)を挙げる声が多く、いずれも05 年に比べ2~5ポイント増えた。
一方で、直せるものは修理して使うとの回答は57%で6ポイント減、残り湯の再利用は50%で12ポイント減った。
リサイクルに協力しているごみは、ペットボトルが86%で30ポイント増、牛乳パックは62%で10ポイント増加した。
市が08年10月に実施した家庭ごみの有料化について「税金と別の負担は不要」と考える人は31%で22ポイント減。「個人の責任が明確になる」と肯定的に捉える回答は15ポイント増の88%だった。
研究会代表を務める松山大の小松洋教授は「仙台市民の環境意識はおおむね高まっている。結果の分析を進め、政策提言につなげたい」と話す。
調査は無作為抽出した世帯に調査票を郵送し、家事担当者に記入してもらった。回答したのは771世帯(64%)だった。