伊藤忠グループのリサーチ会社マイボイスコム(東京都千代田区)は、今回で5回目となる「消費スタイル」に関するインターネット調査を実施した。その結果、「手に入れる価値がある」と考える人が多い物1位は「持ち家」、2位は「パソコン」、3位は「車」だった。『消費スタイル』に関するインターネット調査の結果は?(画像提供・写真AC)
まず「生活と消費に関する考え方、消費スタイルに関する考え方」を尋ねたところ、9割弱の人が「自分の収入や資産にあった範囲で、堅実な生活がしたい」という考えに近いと答えた。「多少家計で無理をしても、高級なもの・質の高いものに囲まれた生活がしたい」という考えに近い人は1割強で、世帯年収が高い層で比率が高い傾向が見られた。生活と消費に関する考え方、消費スタイルに関する考え方(以下マイボイスコムのホームページより)
次いで「消費スタイルに関する考え方であてはまると思うもの」について聞くと、「買い物をすることは楽しい」「話題になっている商品でも、自分の趣味にあわなければ買わない」(各51.8%)、「お金が貯まっていくことに幸せを感じる」(38.9%)、「外でお金をかけて遊ぶよりも、家でくつろぐほうが好き」(35.7%)と答えた人が多かった。消費スタイルに関する考え方であてはまると思うもの
手に入れる価値があると思うもの
「手に入れる価値があると思うもの」を聞くと、「持ち家」(36.6%)と回答した人が最も多かった。次いで「パソコン」(29.5%)、「車」(25.9%)、「スマートフォン・携帯電話」(21.7%)と続いた。
なお男性10代と20代では「スマートフォン・携帯電話」が、男性30代では「パソコン」が、女性10・20代では「書籍、マンガ、CD、DVD・BDなど」と答えた人が最も多かった。手に入れる価値があると思うもの(以下リリースより)
無くてもかまわないと思うもの
次いで「無くてもかまわないと思うもの」を聞くと、「高級ブランドの服・バッグ」(63.7%)、「宝飾品」(63.3%)、「ゲーム機」(52.1%)と続いた。
なお「ゲーム機」は高年代層、「美容・エステ」は男性や高年代層、「コレクターズアイテム」は女性や高年代層で高い傾向が見られた。「パソコン」と答えた人は女性10~30代でやや多かった。無くてもかまわないと思うもの
満足や幸せ感を得た消費行動1位は「旅行、宿泊」
「満足や幸せ感を得た消費行動のジャンル」について聞くと、6割弱の人が「一番満足した、幸せ感を得た消費行動がある」と回答した。そのジャンルは「旅行、宿泊」(12.9%)が最も多く、「食事」(8.5%)、「趣味のもの」(6.7%)と続いた。
「旅行、宿泊」に続く2位は、男性30代では「洋服、服飾雑貨」、男性40~60代では「車、バイク」、女性10~20代では「化粧品、美容用品」、女性30代では「食品・食材、お菓子、飲料、お酒」、女性60~70代では「家族や友人・知人などのため」という結果になった。
回答者からは「有料の音楽レッスンを受けてスキルが上がったこと」(男性37歳)、「母親にコードレス掃除機を買ってあげたこと」(男性56歳)、「炊飯器を15年ぶりに買い換えた。いつも食べている白米がおいしく炊けて感動した。技術の進歩がすごかった」(女性36歳)といったコメントが寄せられた。
次いで「一番満足した、幸せ感を得た消費行動がある」人を対象に、満足や幸せ感を得た商品・サービスから得られた満足感の内容を尋ねた。結果は「自分の気持ちが前向きになる・元気になる」(41.8%)、「自分を心身ともにリフレッシュできる」(41.4%)、「癒される、リラックスできる」(35.6%)と続いた。
なお「旅行・宿泊」「レジャー」から満足や幸福を感じた人では、「自分を心身ともにリフレッシュできる」という回答した人が他の層より多かった。満足や幸せ感を得た商品・サービスから得られた満足感の内容
調査は3月1~5日に、「MyVoice」のアンケートモニターを対象にインターネット調査にて実施。1万85件の回答を元に、各資料を作成した。