マクドナルドはもう「スマイル0円」の時代じゃない? 相模原の店舗が近隣中学生“出禁”の波紋

神奈川県相模原市内にあるマクドナルドの店舗が、近隣の中学校の生徒を“出禁”に──そんなニュースが先日、ネット上で盛り上がった。

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 その店舗が中学校や警察と相談し、今年1月から中学校を名指しで出禁を通告する張り紙を掲げた。店内での中学生の行為が他の客の迷惑になったり、スタッフが身の危険を感じることもあったそうで、ネット上の反応は《適切な判断》《むしろ英断》などと、おおむね好意的のようだ。

 別のあるハンバーガーチェーンのスタッフがこう言う。

「最近はホント目に余る中高生が多いですから。コーヒー1杯で粘るビジネスマンも確かにいますけど、静かに仕事をしているぶん、まだマシ。グループで来店して1人しか注文しない、騒ぐ、長居する、広いスペースを占拠する、注意したらにらみつけてくる……恐怖を感じます」

 そうなるとお客さまは神様と言っても疫病神だ。日本マクドナルドの広報担当者によると、「ご来店されるすべてのお客さまに快適にお食事いただくために、他のお客さまへのご迷惑になる行為や安全、安心を阻害する行動があった場合、学校や警察署に相談の上、対応させていただく場合もございます」とのこと。

■背景に飲食業界の人手不足

 生活経済ジャーナリストの柏木理佳氏は「“すしペロ動画”を訴えたスシローのように、飲食店が客に対して毅然とした態度を取ることに、世間も理解を示すようになりましたし、今後、こうした流れは加速していくでしょう」とこう話す。

「そもそも飲食業界は人手不足。疲弊しているスタッフは少なくない。かつてのように、日本ならではのきめ細かなサービスは提供できなくなりつつある。愛想が良くないというだけでクレームをつけても、それは迷惑なカスタマーハラスメント扱いされるのがオチになるかもしれません」

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 もう「スマイル0円」を期待できる時代じゃなさそうだ。

「マックは分かりませんけど、至れり尽くせりの笑顔のサービスを求めるなら、今後はそれなりの対価を支払わないと無理でしょう。大衆店から高級店まで一定以上のサービスを受けられたのも今は昔。日本も海外同様、安価な店はサービスもそれなりで、“サービス格差”が当たり前になっていくと思いますね」(飲食業界関係者)

 俳優の中尾明慶(35)がラーメン店のサービスをめぐって店員と口論になったとニュースになっていたが、もはやスマイルは0円じゃないという現実を受け入れるしかなさそうだ。

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