中部運輸局は10日、マスクを着けていない客の乗車を拒否できるようにするタクシー事業者の運送約款変更を認可した。つばめやフジタクシーグループなど18事業者が申請していた。愛知、岐阜、三重3県の1554台が対象で、今後も申請があれば随時認可する。
道路運送法ではタクシーの乗車拒否を原則禁じているが、約款変更で可能になる。運転手がマスクを着けていない理由を尋ね、病気や乳幼児で着用が難しいなど正当な理由がない場合は乗車を断ることができる。
運輸局によると、酔った乗客がマスクを着けずに大声で話すケースもあるという。認可の理由について、運転手の感染防止に加え、次の乗客にも安心して利用してもらうためとしている。【酒井志帆】