マスク性能、基準満たせばマーク表示…業界団体

全国マスク工業会は7日、マスクの性能や効果について消費者に誤解を与えないよう、一定基準を満たした加盟社の商品に、同工業会の会員マークの表示を3月1日から認めると発表した。
 日用品メーカーなど68社が加盟する同工業会は、商品表示・広告の自主基準を改定し、「花粉症を予防」「インフルエンザウイルスをカット」など病名を挙げて医薬品同様の効果を誤認させる表示を禁止。また、「ウイルス除去率99%以上」「抗菌加工」などの表現も、フィルターなどマスクの一部分の性能であることをわかりやすく示すよう義務付けた。パッケージ前面に「マスクは感染を完全に防ぐものではありません」と、見やすく表記することも必須とした。
 こうした基準を満たせば、商品パッケージに会員マークを表示できる。すでに販売している商品には、表示について2年間の猶予期間を設けた。
 新型インフルエンザが流行した2009年、市販マスクの性能や効果に関する過剰表示に対する苦情が増え、消費者庁が同工業会に適正表示の基準を作るよう指導していた。

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