県は24日、伊豆の国市内の70代の女性がマダニが媒介する感染症「日本紅斑熱」で23日に死亡したと発表した。死者が出たのは今年に入って初めて。
県によると、女性は今月22日、県東部保健所管内の医療機関に緊急搬送され、血液から日本紅斑熱の病原体が検出された。翌23日深夜に日本紅斑熱による多臓器不全で死亡した。マダニにかまれた時期、場所などは不明。
日本紅斑熱は病原体の日本紅斑熱リケッチアを保有するマダニにかまれることで感染し、かまれて2日から8日間で高熱、発疹が出て重症化すると死亡するという感染症。人から人へは感染しない。患者数は今年に入ってから県内での患者数は4人目となる。
県は県民に野山や畑などに行く場合、マダニに刺されないよう肌の露出を少なくするなどの注意を呼びかけている。