マック最終益6年ぶり最高更新 再び拡大路線、3年で200カ所新規出店へ

日本マクドナルドホールディングス(HD)が13日発表した2017年12月期連結決算は最終利益が前期比4.5倍の240億円となり、6年ぶりに過去最高を更新した。売上高は11.9%増の2536億円だった。20年末までに150~200カ所の新規出店などを柱とする3年間の中期経営計画も公表。店舗数を10年ぶりに純増させる。

14年の期限切れ鶏肉問題以降、客足回復に向け既存店の改装に注力してきたが、業績回復を受け、サラ・カサノバ社長は記者会見で「新たな成長ステージへ移る」と宣言した。

今年は35~40の新規出店を計画し、退店と差し引き約20の純増を見込む。店舗数は02年の3891店がピークで昨年末に2898店と約3割も減少したが、再び拡大路線に転じる。20年末に約3000店体制を目指す。既存店の改装も引き続き進め、年内に実施率を90%以上に引き上げる。

さらに、効率化に向けてスマートフォンで客席から商品を注文できる新サービスの試行や、宅配サービスの拡大も実施。一連の施策による「年平均5%以上の売上高拡大」と「10%以上の営業利益成長」を中期計画の目標として掲げた。18年12月期の業績予想は売上高が6.1%増の2690億円、営業利益は15.3%増の218億円。ただ最終利益は18.8%減の195億円を見込む。

タイトルとURLをコピーしました