稲垣吾郎(45)、草彅剛(45)、香取慎吾(42)の元SMAPメンバーの3人に、人気タレント、マツコ・デラックス(46)がNGを突き付けたとして話題だ。発端は「週刊文春」。マツコが3人に対し「旬は過ぎた」と発言し、さらに月曜コメンテーターを務める「5時に夢中!」(TOKYO MX)で共演話が持ち上がっていた稲垣に対し“共演拒否”を行ったと報じた。
「文春はマツコを直撃し、マツコは『SMAPだから使われていたわけで、SMAPじゃなくなった三人に魅力を感じますか』『あの三人を使うんだったら、キンプリ(King&Prince)を使いたい』というコメントを掲載したんです」(スポーツ紙芸能担当記者)
マツコの衝撃発言にネットは大炎上。しかしマツコはこの件に関して「週刊女性」の取材に、「都合よく書き換えられた」として猛反発し、こう答えたという。
「3人の人気がないって言ったわけじゃなく、ほかのベテランジャニーズだってそう、手垢まみれのアタシたちより、今の若いテレビマンが企画書ゼロの段階で誰を使うってなったら、キンプリを使うでしょって話よ。ギャラも安いし人気もあるしと、そういう話をしたんです」
マツコの怒りは収まらず、話は2時間近くに及んだという。
■起用しても高視聴率は望めない
しかしながら、この騒動に対し、「留飲が下がった」と拍手喝采なのは、キャスティングを担当するキー局編成マンだ。
「マツコを褒めたいですよ。よくぞ言いにくいことを堂々と語ってくれた。そもそも世間の人々は各テレビ局が古巣のジャニーズ事務所に配慮して“元SMAPの3人を起用していない”と言うが、それは見当違いもいいところ。タレントは人気商売で、その結果が番組視聴率に跳ね返ってくる。3人に本当に人気があり視聴率が跳ね上がるなら、ジャニーズだろうが何だろうが起用します。使わないということには明確な理由があるんです。厳しいことを言うようですが、ものすごく話が面白いわけでも演技がズバぬけているわけでもない。さらに歌がうまいわけでもない。SMAPというブランド、財産があったからやってこれたことに気が付いていないイタさがまた厳しいんです。でもこれをあえて話してしまうと弱い者いじめのような空気が流れてしまう。繰り返しますが、芸能界は人気商売なんですよ」
さらに別の制作担当プロデューサーも次のように畳みかける。
「公正取引委員会は、なぜ起用しないのか? ジャニーズに忖度しているのか? と何度も聞くのですが、ズバリ、魅力がないからです。そんなタレントをなぜお上に言われてキャスティングしなければならないのか。最近、各テレビ局の社長が揃ってジャニーズに対する忖度はなかったと語った。本当のことです。だからといって公の場や公取の調査に対し『元SMAPメンバーは賞味期限切れ』だとは口が裂けても言えないんですよ」
実に皮肉な話だが、マツコがコメントを発したことで、元SMAP3人の業界評が透けて見えてしまった格好だ。
ちなみに巷間、囁かれているような、マツコがジャニーズ事務所に忖度したなどの理由も一切ないという。
「マツコは厳しい芸能界の実情を話しただけでしょう。自分が身をもって体験していますから」(テレビ局関係者)
公取委をバックにつけても、3人の地上派復帰は厳しいのが現実のようだ。