マツダ、12年春からEVリース 自治体や法人に

マツダは24日、主力の小型車デミオをベースにした電気自動車(EV)を開発し、2012年春から地方自治体や法人向けにリースを開始すると発表した。
 市街地の近距離移動が主な用途で、1回の充電で200キロ程度走れる。リース価格は、補助金制度を活用した場合の車両価格200万円台後半を基準に算定するとしている。
 山内孝社長は東京都内で記者会見し、今年上半期に投入する低燃費の新エンジンが販売台数の9割程度を占めるとの見通しを示した上で「移動距離が短い顧客にとっては電気自動車が有用で、ニーズに応えたい」と語った。EVにはリチウムイオン電池を搭載。リース台数や個人向けの投入については未定とした。
 山内社長は、環境対応としてガソリン車の燃費改善を重視する考えも強調。停車時にエンジンを休止するアイドリングストップ機能を導入済みで、減速時に生じるエネルギーを動力以外の電気に使うブレーキ回生機能などを段階的に投入する。13年までにトヨタ自動車から技術供与を受け、ハイブリッド車も投入する計画だ。
 EVは三菱自動車、日産自動車が既に発売し、トヨタ自動車やホンダも12年に投入する計画を明らかにしている。

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