任天堂のゲーム音楽が楽しめるスマートフォン向けアプリ『Nintendo Music』が31日にリリースされ、SNSで「神すぎる」などと話題になっています。任天堂に、なぜこのサービスを始めたのか? 取材しました。
『Nintendo Music』は、任天堂のゲーム音楽を聴くことができるアプリです。ファミコンからNintendo Switchまで、幅広い年代のゲーム音楽がソフトごとに配信されています。
10月31日時点では、『スーパーマリオブラザーズ』、『ドクターマリオ』、『スーパードンキーコング』、『ゼルダの伝説 時のオカリナ』、『マリオカート8 デラックス』、『ポケットモンスター スカーレット・バイオレット』、『あつまれ どうぶつの森』、『スプラトゥーン3』などがラインアップされています。
『Nintendo Music』のアプリ自体は無料ですが、利用するには有料サービス『Nintendo Switch Online』への加入が必要となります。
■“聴く”だけではない SNSで絶賛の機能とは
注目ポイントは、音楽を聴くだけではない充実の“機能”です。
●音楽を再生するとゲーム画面が表示
音楽を再生すると、再生中の曲に関連したゲームの画面写真が映し出され、ゲームを遊んでいた当時を思い出させるような仕様になっています。
●バラエティー豊かなプレイリスト
ゲームソフトから曲を選ぶ以外に、“クッパ”や“ヨッシー”など『キャラクターごとのプレイリスト』や、『リラックスできる曲』『バトル中の曲』など、様々なテーマのプレイリストが用意されています。
●ネタバレ防止
まだクリアしていないゲームの内容に触れたくないとき、アプリ内の設定でソフトを登録すると、そのソフトに含まれる曲の表示や再生を制限することができます。
●“ながさチェンジ”
対応している楽曲は、「15分・30分・60分」の中から曲の長さを設定することができ、設定した時間の間はゲーム中のBGMのように途切れることなく音楽を流れ続けさせることが可能。勉強や仕事などの状況に応じ、“作業用BGM“として使用することができます。
SNSでは、「思い出が蘇る」「神アプリ」といった感想が次々と上がり話題に。また、特に“ネタバレ防止”と“ながさチェンジ”の機能について、「最高すぎる」と絶賛する声も多く見られました。
■「ゲーム音楽も重要な価値のあるコンテンツのひとつ」
なぜ、このサービスを始めたのか? 日テレNEWSが取材。任天堂の広報は、「“任天堂 IP に触れる人口の拡大”のために、ゲーム音楽も重要な価値のあるコンテンツのひとつだと考えており、これらのゲーム音楽を任天堂らしい形でお届けできるようにするサービスが『Nintendo Music』です。画面写真と一緒に音楽を楽しんだり、ゲームタイトルだけでなく、“キャラクターごと”や“バトル中の曲”などゲームに関する様々なテーマや切り口でプレイリストをご提供したりなど、『Nintendo Music』ならではの機能がご利用いただけます。『Nintendo Music』を通じてご自身の記憶にあるゲーム体験を思い出していただければ、それがまたゲームを遊びたくなるきっかけにもなると考えています」と回答しました。