不動産経済研究所が22日発表した2010年の全国主要都市のマンション発売戸数は、前年比6.4%増の8万4701戸と5年ぶりのプラスに転じた。低金利や政府の住宅購入支援策で大都市を中心に市場が持ち直したが、地方は減少が続き回復は限定的だった。発売戸数自体もピークの1994年(18.8万戸)に比べ4割強の水準にとどまった。
地域別では、首都圏(東京、神奈川、千葉、埼玉)が22.4%増、近畿圏が9.8%増、東海・中京圏が8.9%増と3大都市圏は順調に伸びた。しかし、地方圏は北海道(26.0%減)、東北(23.9%減)、関東(61.1%減)、四国(36.5%減)、九州(33.0%減)が2桁の大幅減となり、北陸・山陰、中国もそれぞれ3%程度のマイナスだった。(2011/02/22-16:37)