マンション販売のセレーノ、事業を停止

帝国データバンク仙台支店によると、分譲マンション販売・不動産仲介などのセレーノ(仙台市)が13日までに事業を停止し、事後処理を弁護士に一任した。今年6月末時点の負債は約38億9400万円だが、その後の在庫売却などで減っている可能性があるという。
 帝国データバンク仙台支店によると、同社は89年11月の設立。仙台市近郊を中心に、自社ブランドの分譲マンション「セレーノ」や戸建て住宅などを販売した。
 2007年9月期には約58億5200万円の売上高を計上したが、その後、マンション建設のための土地取得代金など資金需要が増加。金融機関からの借入金が膨らんだほか、建築資材高騰などの影響も受け、財務内容が悪化した。
 他社との競争による値引きなども加わって、09年9月期の売上高は約27億1200万円に落ち込み、債務超過に陥っていた。所有不動産の売却や従業員の大幅削減なども図ったが、資金繰りがひっ迫し、事業の継続を断念したとみられるという。

タイトルとURLをコピーしました