東日本大震災により、関東の超高層マンションの高層階では7割以上の住居でタンスや冷蔵庫、食器棚が転倒や移動したことが、東京理科大の調査でわかった。首都直下地震などでは、さらに大きな揺れが想定され、家具の固定などの対策が必要だとしている。
関東と関西の24階建て以上の超高層マンション15棟にアンケート用紙を配り、516の回答を得た。各マンションを高層、中層、低層に分けて解析。関東の高層では「揺れにより自分の意思で行動できなかった」が3割以上、「立っていられない」も4割以上だった。住民の8割以上はこわいと感じていた。
関東のマンションの高層階では、タンス、冷蔵庫、食器棚の多くが転倒や大きく移動したとの回答も9%、全く動かなかったのは24%だけだった。テレビ、電子レンジなどが動いたのは、高層で57%、中層では14%、低層では12%。高層ほど揺れが大きかった。