マンション2棟を仙台市が認定 一定の管理基準クリア 東北初

仙台市は23日、国や自治体が定めた一定の管理基準を満たすマンションに「お墨付き」を与えるマンション管理計画認定制度に基づき、市内のマンション2棟に認定証を交付した。同制度に基づく認定は東北で初めて。

 宮城野区のライオンズ仙台レジデンス(築9年)と、青葉区のライオンズマンション北仙台(築34年)を15日付で認定した。

 仙台市の反畑勇樹都市整備局長は交付式で「建築後、相当な年数を経たマンションが市内でも今後急増する。認定計画に基づいて適正に維持管理されることで、他のマンションの見本にもなる」と語った。

 認定制度は昨年4月施行の改正マンション管理適正化法に基づき、マンションの区分所有者らでつくる管理組合が申請し、自治体が認定する。仙台市は10月に導入した。

 認定により、良好に管理運営されたマンションとして市場評価が高まるほか、一定の条件下で、住宅金融支援機構による共用部分リフォームへの融資の金利引き下げ、修繕積み立てに使える利付債券の利率優遇などを受けられるメリットがある。

 ライオンズ仙台レジデンス管理組合の高橋祐二監事(63)は「昨年、長期修繕計画の見直しを進めた際、流動性への寄与など制度のメリットを知り、手続きを進めた」と説明した。

 市は6月10日午後1時半、青葉区のオンワード樫山仙台ビルで認定制度などに関するセミナーを開く。連絡先は市住宅政策課022(214)8306。

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