ミズダコ漁が本格化 志津川漁港に初水揚げ

宮城県南三陸町でミズダコの籠漁が本格化した。10隻が5日、沖合の漁場で取れたタコを町地方卸売市場がある志津川漁港に初水揚げした。
 水深100メートル以上の海中に仕掛けた網籠で取った。市場によると、総量は昨年を2・5トンほど上回る6・5トン。1キロ当たり平均取引価格は623円。量がまとまったため、昨年(785円)より値を下げた。
 ミズダコは7、8月に底引き網漁が休漁となり、この間に同じ海域での籠漁が解禁される。混獲などで年間を通じて水揚げされるが、大半はこの時期の籠漁による水揚げという。
 この時期のミズダコは、身が引き締まりうま味が強いとされる。同町のかまぼこ製造「及善商店」の及川善祐社長(67)は「旬の味を待つ人に楽しんでもらえるよう、漁が長く続くことを期待する」と話した。

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