ムカデやゴキブリの新種、沖縄で捕獲禁止 種の保存法で

 環境省は29日、世界自然遺産に登録される見通しの沖縄県の一部に生息するオオムカデやゴキブリの新種を、種の保存法に基づく緊急指定種に指定すると発表した。

 7月1日から3年間、捕獲や譲渡、殺傷などが禁止される。違反すると、5年以下の懲役または500万円の罰金が科せられる。

 今回、緊急指定種に指定されたのは、「リュウジンオオムカデ」「ウスオビルリゴキブリ」「ベニエリルリゴキブリ」の3種だ。いずれも最近の研究で新種だと発表されていた。体色が鮮やかでインターネットオークションなどで盛んに取引され、乱獲による絶滅が心配されている。

 3種の新種発表にかかわった法政大学の島野智之教授によると、いわゆる「不快害虫」のムカデやゴキブリが、種の保存法に基づく緊急指定種に指定されるのは初めてという。(矢田文)

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