[ムンバイ 8日 ロイター] – インドのムンバイは、厳格な菜食主義であるジャイナ教徒の強い要求に基づき、今月中に計4日、家畜と殺や肉の販売を禁止する日を設けると発表した。これに 対し、ツイッターのハッシュタグを作るなどして反発の声を上げる動きが広がっている。
ジャイナ教徒は、人口は少ないが金融面で発言力がある。計4日のと殺禁止日は10日以降実施され、対象はバッファロー、ヤギ、ブタで、魚類と家禽は除外される。
インドでは、国民の祝日に食肉やアルコールに関する禁止措置が取られることは珍しくないが、今回に関しては、特定の宗教集団が市全体に教えを強制すべきでないとの批判が高まっている。
昨年、モディ首相率いるヒンズー教与党が政権を取って以来、ヒンズー教で聖獣とされる牛に対する保護色が強まっており、イスラム教徒、キリスト教徒、安価 な蛋白源を肉に頼っている下層カーストのヒンズー教徒などに対する差別との批判が出ている。こうした背景もあり、今回の禁止措置で反発に拍車がかかった格 好だ。