ムーミンバレーパーク、16日オープン 埼玉

北欧童話「ムーミン」を題材にしたテーマパーク「ムーミンバレーパーク」(埼玉県飯能市宮沢)が5日、報道陣に公開された。ムーミンの世界を堪能できるアトラクションやショーを楽しむことができる。開業は16日で、年間100万人の来場者が見込まれている。(竹之内秀介)

 運営会社「ムーミン物語」によると、敷地面積は約7・3ヘクタールで、同園は複合施設「メッツァ」の中核エリアを構成している。この日公開された「エンマの劇場」のショーでは、ムーミンやスナフキンら、おなじみのキャラクターが約30分の劇を演じ、音楽に合わせてダンスも披露。終演後は盛大な拍手が送られた。

 同園の目玉はムーミン一家の住まいを忠実に再現した地下1階地上3階建ての「ムーミン屋敷」。ガイドの案内でムーミンの部屋などを巡り、キャラクターたちの息遣いを感じることができる。

 フィンランド語で「体験」を意味する地上3階建ての展示施設「コケムス」も見逃せない。入り口を進むと、ムーミンたちに囲まれた原作者トーベ・ヤンソンの像が来場者をおもてなし。絵本のムーミンの世界を追体験できる展示や高さ約8メートルの巨大なムーミン谷のジオラマなどが並ぶ。

 「コケムス」には、ムーミンの世界観にちなんだ料理を提供するレストランのほか、ここでしか買えないオリジナルグッズがめじろ押しのムーミングッズショップが併設されている。

 「メッツァ」完成当初、地元からは観光客の流れがテーマパークと最寄りの往復にとどまり、地元に経済効果が波及しないのではないかという懸念の声も上がっていた。

 しかし、飯能市地方創生推進室によると、昨年11月の「メッツァ」一部施設の先行開業以来、一定数の来場者が市内まで回遊しており、「単に素晴らしいテーマパークが完成した以上に大きな効果を飯能にもたらしつつある」という。

 同園の西山祐介取締役(41)は「体験を重視した次世代のテーマパークを目指し、地方創生に貢献していきたい」と話した。

 「ムーミンバレーパーク」の入園料は大人1500円、子供1千円(3歳以下無料)で、一部アトラクションは別料金。営業時間は午前10時から午後8時まで。

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