カジュアル衣料専門店ユニクロを展開するファーストリテイリングが、売り場面積が約3300平方メートル(千坪)級の「超大型店」を札幌、仙台、名古屋、広島、北九州、福岡、熊本、鹿児島の8都市で新たに開業する方針を固めたことが28日、分かった。
柳井正会長兼社長は既に開業した超大型店について「豊富な品ぞろえや商品の見せ方が評価され、(集客の)威力がすごい」と述べており、同社は主要都市に展開することで、国内事業の起爆剤にしたい考えだ。
具体的な立地や開業時期は今後詰めるが、主要駅の近くなど、繁華街の中心部で開業する予定。
超大型店は人気商品の品ぞろえに加え、巨大ディスプレーや豊富なマネキンによる着こなしの紹介など、広さを生かした店舗づくりが特徴。東京都内と大阪市、神戸市でターミナル駅直結の商業施設などに計5店が既に開業している。2012年には東京の銀座と新宿に新たにオープンすることが決まっている。
同社は20年度をめどに、現在約850ある国内ユニクロ店舗を超大型店を含めて千店に拡大する構想だ。開業方針を固めた8都市以外への超大型店の出店についても「それ以下(の人口規模の商圏)でもうまくいくか、販売動向をみながら判断したい」(柳井会長)とし、検討する方針だ。