東日本大震災の地盤沈下で激減したヨシ原の復活を支援する「みんなの北上川流域再生プロジェクト」(トヨタマーケティングジャパン主催)が7日、宮城県石巻市三輪田の北上川河口であった。
県内外から約120人が参加し、ヨシ刈りを体験。4メートルほどに育ったヨシを根元から鎌で刈り取り、直径20センチ程度に束ねて集めた。その後、ヨシでミニ門松を作った。
東北工大2年の鎌田榛夏さん(20)=塩釜市=は「ヨシの刈り取りは初めてで、想像より難しかった。震災前のような風景が戻ってくれればうれしい」と話した。
北上川河口のヨシ原は、震災の影響で以前の3分の1になった。再生プロジェクトは日本最大のヨシ原のある風景を取り戻そうと、6月にヨシの植え替え作業を行った。
取り組みはトヨタ自動車グループが展開する「アクアソーシャルフェス」の一環。小型ハイブリッド車の発売(2011年12月)を機に、全国で水に関係した環境保全活動に取り組んでいる。