ライオンは純利益が4倍 コロナでハンドソープ「特需」

新型コロナウイルスの感染拡大で、マスクやハンドソープなど感染予防につながる商品を扱うメーカーで好決算が相次いでいる。

 家庭の備蓄用とみられる需要も高まっており、「特需」となっている。

 日用品大手のユニ・チャームは14日、1~3月期決算で純利益が前年同期比51・3%増の192億円だったと発表した。新型コロナの影響で、マスクやウェットティッシュなどが売れて利益を押し上げた。売上高は同9%増の1837億円で、このうち新型コロナの影響で65億円増えた。増える需要に対応しようと、同社は1月中旬からマスクを平時の2倍の月1億枚生産している。設備を増強し、年内にはさらなる生産拡大を見込む。

 日用品大手ライオンも好決算だった。8日に発表した1~3月期は、純利益が前年の4倍の135億円だった。新型コロナの影響で、国内外でハンドソープやボディーソープなどの「ビューティケア分野」の売り上げが47・5%増えたことが寄与した。また、在宅時間の増加で台所用洗剤、住宅用洗剤の売り上げも伸びた。(江口英佑)

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