タクシー事業者の管理下で一般ドライバーが自家用車を使って客を有料で運ぶ「日本版ライドシェア」が仙台市内で始まり、最初の週末となった7、8日の2日間で計26件の利用があったことが11日、分かった。運行台数や配車アプリの違いなどもあり、事業者間で利用件数に差が見られた。
市内のライドシェアは金曜午後4~7時台、土曜午前0~3時台に実施する。各事業者によると、最初の金曜となった7日は5事業者が計11台を稼働させ、計23件の利用があった。うち13件を1事業者が占め、2事業者は利用がなかった。
8日は3事業者が計6台を準備したが、1事業者に3件の利用があったのみだった。ライドシェアが始まった直後で認知度が低かったほか、一部の配車アプリに利用が集中し、事業者に偏りが出たとみられる。
若林区の仙台タクシーは元タクシー運転手の内勤社員がハンドルを握り、7日に1台を稼働させて6件の利用があったという。
高橋洋明専務は「予想を上回る利用数だったが、参入事業者が出そろった時に、この件数を維持できるだろうか。一般ドライバーを時給制で新規雇用できるかどうか、利用状況と収支を精査したい」と話した。