ラジオNIKKEIは12日、ラジオNIKKEI第2の音楽番組「Click DE On-Ar」(月~金曜正午)のリスナー投票で番組ディレクターによる不正が発覚し、番組を打ち切りったと発表した。
リスナーのネット投票で流す曲を決定する番組で、投票結果を担当ディレクターが意図的に操作したといい、「リスナーの皆様の期待・信頼を裏切る行為で、リスナーの皆様にお詫び致します。番組は打ち切りました」と謝罪し、番組の打ち切りを報告した。
番組はあらかじめ番組サイトに掲示した計30曲の中からリスナーが聞きたい曲をインターネット経由で選択し、投票の多かった12~13曲を優先的に流すというスタイルで放送。投票操作が発覚したのはおもに月曜日と金曜日の放送で、3人いる担当ディレクターのうち、両曜日を担当する番組ディレクターが多数連続投票が可能な連打アプを使用し、一部の楽曲への投票を水増しして流す曲を操作していたという。
8月24日の放送で連打アプリを使った結果、アクセスが集中して番組用のパソコンからサーバーに接続できなったため、技術担当者が調べたところ、不正が発覚したという。当該ディレクターは委託先の番組制作会社の人間で、調査の結果、約1年半にわたり、2回に1回程度の割合で連打アプリを使用していたことが発覚。「一部のリスナーの連打アプリにより特定の楽曲へのリクエスト集中に反応するため、自らも連打アプリを使用することで数字のつじつまを合わせをしたかった」と説明しているという。すべては独断で行っており、他の曜日の担当ディレクター2人に不正はなく、不正を以前から知っていた関係者もいなかった。
「ラジオNIKKEIとしては、社員、外部ディレクターら、番組に関わるすべての者にメディアにかかわる一員としての自覚を求めるとともに、一段とコンプライアンスを強化し、研修や教育を徹底します。各番組におけるチェック体制も強化します」と再発防止に向け動く決意をつづり、「申し訳ございませんでした」と改めて謝罪した。