太平洋赤道付近の海水温が下がる「ラニーニャ現象」が続き、日本に厳しい寒さをもたらしている。
春まで終息しない見通しで、気象庁は、西日本を中心に厳冬が続くと予想している。
ラニーニャが発生すると、温かい海水が太平洋の西側に寄せられ、インドネシア近海で海水の蒸発が盛んになり、上昇気流の勢いが増す。その影響で北側に押し上げられた偏西風が日本付近で南側に蛇行し、寒気が北から日本に入りやすくなる。今年は、北極付近から放出される寒気の勢力が強いという。
昨夏の猛暑で日本海の水温が高く蒸発量が多いのも、日本海側に大雪をもたらす要因となった。
今回のラニーニャは昨夏に生じ、日本の猛暑の原因にもなった。例年に比べて強く、その影響はオーストラリアにも及び、東部地区で豪雨に見舞われた。