総務省が7日に発表した家計調査で、昨年1年間の世帯(2人以上)あたりのラーメンなど「中華そば」の年間支出額が山形市で1万3196円となり、新潟市(1万2573円)を抜いて2年ぶりに首位に返り咲いた。
日本一奪還を祝い、山形市役所の窓口に掲げられた横断幕(7日午前9時1分、山形市で)© 読売新聞
家計調査は都道府県庁所在地と政令市で行われる。山形市は2013~20年の8年間首位だったが、21年は新潟市に抜かれて2位に転落した。日本一奪還に向け、山形市内のラーメン店主らがクーポン券付きのキーホルダーを作製・販売したり、市が事務局となってラーメンを観光資源としてPRする協議会を設立したりと、官民を挙げて取り組みを強化していた。
協議会の発起人の一人で、ラーメン店主の鈴木敏彦さん(46)は「山形市全体が一体となった結果。『ラーメンを食べに山形さ来てよかった』と全国の人に言ってもらえるよう頑張りたい」と力を込めた。
連覇がならなかった新潟市の吉田貴則・食と花の推進課長は「2位となったが高い順位。引き続き新潟の食の魅力の一つとしてアピールしたい」と話した。