2010年春に男女共学化で仙台三桜高となった宮城三女高(仙台市太白区)の制服が、「リカちゃん人形」の衣装で復活する。同校同窓会が、半世紀以上の歴史を持つ三女高の制服を思い出に残そうと企画した。限定生産の2000体の注文受け付けが始まっており、試作品は9月2日の同校文化祭で展示される。
男女共学化で制服デザインも一新される方向性が固まった09年、在校生の声を受けて同窓会が商品化を発案。全国で「制服リカちゃん」を手掛ける同窓会プロデュース会社、サラト(姫路市)を通じ製造元のタカラトミー(東京)と試作を重ねてきた。これまで全国14校の制服がリカちゃん人形になっているが、県内の高校は初めて。
人形は身長22センチで、着せ替え用の夏服や冬服などが付く。1951年から続いた紺色のブレザーや、「鉄紺トロピカル」色と呼ばれた三女特有の緑色の夏スカートを緻密に再現。髪形も同窓会がアンケートをして決めるなど手間暇をかけた。
同窓会の伊藤郁子会長(52)は「長年親しまれてきた制服をこのように再現でき、大変うれしい。東日本大震災で連絡が取れなくなった卒業生もいる。多くの方に知ってもらい、在りし日の三女高を思い出すきっかけにしてほしい」と話す。
申し込みは先着順で、9月末締め切り。13年3月発送の予定。衣装付きで1体6980円(送料込み)。連絡先はサラトでフリーダイヤル(0120)982412。