アートと食、音楽の総合祭「リボーンアート・フェスティバル(RAF)2021-22」夏会期の11日開幕を前に、舞台となる宮城県石巻市と女川町で10日、報道機関や関係者らに新作が公開された。
石巻市中心部の市街地エリアでは、レジャー施設「プレナミヤギ」や市街地を一望できる日和山などに11作品を配置した。
このうち東日本大震災時の仮設風呂「千人風呂」の名称を引き継ぐコミュニティースペースには、音楽家大友良英さんが出展。扇風機やラジカセ、卓上電話といった家電で音楽を奏でた。
キュレーターを務める窪田研二さんは「市街地は人と人の触れ合い、半島部では人と自然のつながりがテーマ。作品を通じて感じてほしい」と話した。
会場には今回初めて女川町が加わり、常設作品のある鮎川エリアを含む6地区で気鋭アーティストら23組が作品を展示。全体テーマ「利他と流動性」を軸に9月26日まで開かれる。
RAFは実行委員会と一般社団法人APバンク(東京)の主催。宮城県、石巻市、河北新報社、JR東日本仙台支社などが共催する。