ゼロフィールドは6月18日、リモートワークの不満に関するインターネットリサーチの結果を発表した。調査期間は2020年6月11~12日、調査対象は普段はオフィス勤務で、緊急事態宣言発令中にリモートワークを週2回以上実施した企業(従業員規模20~300人)に勤務する20~49歳の一般社員、有効回答は400人。
○いらない・無駄だと思う業務、1位「書類への押印」
リモートワークをしている期間、オフィスで働いていたときと比べて自己管理(セルフマネジメント)が重要だと感じたか尋ねたところ、84.0%が「感じた(とても+やや)」と回答。一方、実際に自己管理ができていたかとの問いには、約4人に1人にあたる24.0%が「自己管理ができていなかった」と答えており、重要性は理解していても、実行することはなかなか難しい様子が窺える。
リモートワークを行う中で感じたものは、「私生活と仕事のメリハリがつかない」が44.8%で最多。次いで「仕事に集中できない」が41.8%、「仕事をさぼってしまう」が29.8%となった。
リモートワークをして感じた、いらない・無駄だと思う業務トップ3は、1位「書類への押印」(49.3%)、2位「朝礼・夕礼」(42.0%)、3位「日報・週報の作成」(31.3%)。続けて実際に日報を書いている社員に、日報がなくなったらうれしいと思うか聞くと、88.3%が「うれしい」と回答した。
リモートワークを行う中で、上司とのコミュニケーションが減ったと感じた人は50.3%。また、リモートワーク中、自らがしっかりと稼働している状況を上司に認識してもらう必要性を感じた人は50.1%を占めた。同調査では、「日報ではない方法で自身やメンバーの稼働状況を可視化する仕組みが今後のリモートワークに必要といえるのではないだろうか」と指摘している。
(御木本千春)