奇抜なファッションで知られる超人気の米歌手、レディー・ガガが和服で温泉を宣伝? 実はこれ、石川県の加賀温泉郷で働く女性たち約100人で結成した「Lady Kaga」(レディー・カガ)。14日に温泉をPRする動画を動画サイト「ユーチューブ」に公開すると、わずか2日で再生回数が1万回を超えた。ガガ様ならぬ日本の“カガ”女性100人の笑顔で加賀温泉をPRする。(産経デジタル 城野崇)
動画を再生すると聞こえてくるのはガガ様を思わせる激しい楽曲。だが、どこか懐かしい和風サウンドにアレンジされている。音楽に乗せた動画に登場するのはガガ様ではなく、地元旅館の若女将や芸妓、ホテルのフロント係など。JR加賀温泉駅のホームにずらりと並ぶ光景は壮観で、笑顔が印象的だ。
レディー・カガをプロデュースしたのは石川県旅館組合青年部の万谷浩幸・加賀支部長(36)。「まずは見てもらいたかったので、人気のガガ様にあやかった。これまで培ってきた観光サービスの品質を、地元女性の笑顔で表現した」と説明する。
レディー・カガのメンバーはフェイスブックなどのソーシャルネットワークで募集。「地元を盛り上げたい」という加賀温泉郷の20~45歳の女性約100人が集まった。メンバーには観光・飲食業だけでなく、地元企業の事務職員らもいるという。
加賀温泉郷は、これまで山代温泉をはじめとする地域の4温泉地が個別に広報していたが、北陸新幹線の開業を前に「加賀温泉郷のブランドを全国にアピールしたい」(万谷さん)と取り組んだ。レディー・カガのポスターはJRの200駅以上に掲示されることが決定。万谷さんは「今後は関西や首都圏にも出張してPR活動したい」と意欲的だ。
15日には英語版動画も公開した。万谷さんは「ガガ様本人にも見ていただき、いつか加賀温泉に来てほしい」と夢をふくらませている。