毎夏恒例の国内最大級の野外音楽フェス「ＲＯＣＫ ＩＮ ＪＡＰＡＮ ＦＥＳＴＩＶＡＬ ２０２１」（８月７～９日、１４、１５日、茨城・国営ひたち海浜公園）が昨年に続き、新型コロナの感染拡大防止のため、開催を中止すると７日、公式サイトで発表した。茨城県医師会の要請に従った。
出演者を例年の半分以下にし、ステージ数を減らすなどして開催を目指してきた。が、県医師会が２日に主催者を訪問。感染拡大状況に応じ、中止または延期を検討することなどを要請したという。事務局は「要請を重く受け止め、協議を重ねた結果、開催を断念するしかないと決断した」とつづった。
１９年の入場者数約３３万７４００人（５日間）にも上るビッグイベントの中止に、ＯＮＥ ＯＫ ＲＯＣＫのＴａｋａ（３３）はインスタグラムのストーリーで「僕の一意見。しょうがない、残念で許してくれる日本の音楽好きもミュージシャンも本当に優しい。ただな。もうそろそろみんな怒るよ」と投稿。Ｋｉｎｇ Ｇｎｕの井口理（２７）も「誰かが不幸になるんじゃなく、みんなで幸せになる方法はないのかな」とツイートした。
茨城県医師会の事務局担当者は「イベントの開催可否について決定する権限はないし、中止、延期を要請したものではない。開催する場合は『感染予防策を徹底してほしい』というお願いをした」と説明した。同会には、問い合わせや抗議などが殺到しているという。
