ワカメずしり復興の手応え 石巻・収穫体験イベント

宮城県石巻市雄勝地区の漁業者らでつくる水産物販売会社「OH(オー)ガッツ」が26日、同地区の雄勝湾で、旬を迎えたワカメの収穫体験イベントを開いた。
 参加したのは、1口1万円の出資者「1口オーナー」になっている県内外の会社員ら約40人。昨年11、12月に種付けし、2メートル近くに育ったワカメを、慣れない手つきで慎重に刈り取った。
 横浜市の会社員川端桂さん(23)は「青々と育ったワカメを見て、被災した漁業者が着実に復興に歩みを進めていると感じた。収穫を通じ、元気をもらった」と話した。
 雄勝地区の交流人口増加に向け、同社は今後も同様の漁業体験を企画する。3月には日本マイクロソフトなど4社の社員食堂で、今期収穫したワカメを振る舞うイベントも計画している。
 同社の伊藤浩光代表(51)は「雄勝産の新鮮な水産物を安心して食べてもらえるよう、漁業者の顔が見える取り組みを続けたい」と話した。

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