東日本大震災で大きな被害を受けた気仙沼市の波路上漁港で、三陸ワカメの収穫作業が本格化している。漁業者は刈り取り作業や塩蔵用のワカメを湯通しする作業に追われている。
17日は漁師が夜明け前から沖にある養殖施設に船を出し、約1~2メートルに育ったワカメを刈り取った。
ワカメは漁港にある作業場に持ち込まれ、漁業者が葉と茎に切り分けて海水を沸かした釜に投入。茶色から鮮やかな緑に変わったワカメを塩に漬け込んだ。
漁師らによると今年は種の生育が遅れた影響などで、収穫は例年より半月以上遅れて2月上旬ごろから本格化したという。収穫作業は4月下旬ごろまで続く。
地元でワカメ養殖を60年近く続けている漁師芳賀登さん(81)は「収穫の時期は遅くなったが、今年はワカメの色も良く出来はいい」と話した。