調理法の提案によるワカメの消費拡大を目指す「創作グランプリ」が12日、石巻市の石巻専修大であった。東日本大震災の被災地の水産業振興につなげる狙いで、ワカメとホヤの「キムチ漬け丼」がグランプリになった。
一般社団法人日本家政学会の主催で、石巻市での開催は初めて。同市北上町十三浜で復興支援に取り組むNPO法人ラブギャザリングの働き掛けなどで実現した。書類選考を通過した10組が、生地にワカメを練り込んだコロッケ、ワカメを大根おろしと絡めた和風パスタなどを調理。審査員7人が素材の生かし方や独自性、作りやすさなどで評価した。
キムチ漬け丼は、市内の社会福祉士松原千晶さん(53)が考案した。キムチ漬けのホヤと、塩を使わずに保存したワカメをご飯に載せた。松原さんは「ワカメ本来の風味と食感を生かした」と語った。
NPO法人は奨励賞5点を含む計6点のレシピを冊子にする予定。