新型コロナウイルスの米モデルナ製ワクチンの3回目接種に向け、宮城県と東北大は15日、大規模接種会場を再開する方針を決めた。JR仙台駅東口のヨドバシカメラ仙台第2ビル(仙台市宮城野区)を会場に5月24日開設し、今月12日まで県内の接種加速を支えた実績を踏まえた。同ビルの利用を想定し、準備を進める。
村井嘉浩知事が15日、冨永悌二東北大病院長らに協力を依頼し、了承を得た。
同会場では、県内接種者の約14%、仙台市民の約25%がモデルナ製ワクチンの接種を受けた。村井知事は同日の定例記者会見で「同会場がないと、おそらく3回目のワクチン接種がスムーズに進まないだろうと思う」と説明した。
モデルナ製の3回目接種については、厚生労働省が審査中。2回目接種との間隔など、国から詳細が示され次第、速やかに接種できるよう備える。
12月からは、医療従事者を皮切りに米ファイザー製ワクチンの3回目接種が始まる。県内には今週から57箱(6万6690回分)が届く予定。